ピカピカレインは初心者でも簡単にガラスコーティングが施工できることで人気のある市販のコーティング剤ですが、初心者が簡単に施工できるという触れ込みなので多くの方が利用し、中には失敗事例もあるようです。
もしかすると、あなたもピカピカレインを施工して失敗してしまったかもしれません。あるいは、これからピカピカレインを施工しようとして商品購入を検討しており、事前に失敗を防ぐための方法を知りたくて検索しているかもしれません。
結論から言うと、まず、すでに施工をして失敗をしてしまった場合は、コーティングをコンパウンドで削り落として再施工することが解決策として有力になります。
また、これからピカピカレインを施工しようとしている方は、オリジナルでやらずにしっかりと施工方法と注意点を確認してその通りに施工することで、失敗は未然に防ぐことができます。
この記事では、失敗を防ぐ方法と基本的な知識を解説していきます。
ピカピカレインの施工を失敗する原因とは?
ピカピカレインのレビューを調査しましたが、施工の失敗は主に以下の3つがありました。
- 塗りムラができてしまった
- 液剤が足りなかった
- 施工の効果が感じられない
確かに、我々にいただく質問もこれらの失敗に関する対処法が多いです。失敗の原因を理解すれば対策も取りやすいので、一つひとつ解説していきます。
施工ムラができてしまう原因とは?
ガラスコーティングの施工は実はとても難しく、しっかりとした設備と熟練の技がなければ施工できないものですが、それを一般の方でも可能にしたのがピカピカレインです。
もともとガラスコーティングの液剤はねっとりしており伸びが悪いものでした。そのため、施工店の職人でも塗りムラを作ってしまうほどです(もちろん、職人は最終的にはムラを削って均一に施工します)。
しかし、ピカピカレインは非常に伸びやすいさらっとした液剤になっています。これにより、初心者でもガラスコーティングが施工できるようになりました。とはいえ、コーティング剤はムラできてしまうものだと思っておきましょう。
このような背景がありますが、ムラを作らないためには、液剤をボディに塗布した後に「しっかりと拭き取る」ことがポイントです。
ピカピカレインはボディに塗布した直後は拭き取りやすいですが、時間が経ってしまうと表面硬化が始まってしまい、抜き取りずらくなってしまいます。ここで拭き取りきれなかったものがムラになってしまいます。
コーティングのムラを作らないためのポイント
①ボディに塗布後、すぐに拭き取る
コーティング剤は、各メーカーの液剤によって施工方法が異なるので、必ず施工マニュアルを確認するようにしましょう。
ピカピカレインは、液剤をボディに塗布したあと、すぐに拭き取るような仕様になっています。これは、時間を置いてしまうとその箇所だけ硬化が始まってしまい施工ムラになってしまうからです。
②小さなブロックごとに液剤を塗布する
液剤は小さなブロックごとに小分けして塗布するようにしましょう。広範囲に渡って塗布してしまうと、最初に液剤をつけた場所と最後に液剤をつけた場所で時間差が生じてしまい、ムラの原因になります。
分割する大きさの一例は、ボンネットであれば縦横に4分割するくらいがちょうど良いです。

4分割で大体の施工箇所を決める
③施工環境を意識する
ガラスコーティングの施工環境は、屋根の下で無風状態を作って、ライトで様々な角度からボディを照らせるような環境を整えることができれば良いですが、DIYのレベルでそれが可能な方はほぼ居ないと思います。
DIYでできる範囲で大丈夫ですので、できる限り良い環境で施工するようにしましょう。
例えば、
- 施工後に雨になりそうな日は避ける
- 炎天下の真夏日の日中は避ける
- 暗くなってからは施工しない
など、これらの対策はどなたでも対応できることだと思います。ちょっとした意識ですが、のちにコーティングの仕上がりを大きく左右することになるので、ぜひ気にしてみてください。
液剤が足りない場合の原因と対処法
ピカピカレインの容量は25mlで、量的にはとても少ない量です。しかし、この量でもコーティングはしっかりできます。セダンタイプであれば20mlあれば1台分の施工は十分可能です。
値段を考える際も、25mlで1万円と考えると高く感じますが、ガラスコーティング1回で1万円と考えると非常に安い金額です。
さて、液剤が足りなくなってしまう原因は「塗りすぎてしまう」ことが原因ですが、ピカピカレインは伸びやすいので逆に不安になりついつい多めに塗布してしまう方が多くいます。しっかりと塗りたい気持ちはよくわかりますが、使いすぎには注意が必要です。
以下の画像はヴィッツに施工した際に使った液剤ですが、見た目でも約半分は残っていることがわかります。25mlでも十分余るくらいの分量ですので安心して施工してください。

使用した液剤は約10ml〜12ml。半分以上残っています。
液剤を使い切らないようにする施工のポイント
液剤を使い切らないようにするポイントは、1本(25ml)で3周施工するイメージで液剤を使うことです。1回で分厚く塗るのではなく、3回で塗り残しがないように丁寧に塗るイメージです。
1周目は脱脂した状態でボディの表面に何も付いていないので多少伸びが重く感じると思います。なので1周目はスポンジに2、3滴液剤を垂らして小さいブロックごとに液剤を塗布していきます。
1周目が終わった状態になると、すでにボディの表面はコーティング皮膜が乗っている状態になるので、2周目以降は液剤が伸びやすくなります。感覚的にはスポンジに垂らした2、3滴で3ブロック分くらいまで施工できます。
このように小さいブロックごとに3周するイメージで施工すれば、液剤を調整しながら施工することができます。もし余っているようでしたら、塗りが薄そうな箇所をピンポイントで塗布してください。
それでも液剤が余る場合はホイールに施工するか、完全硬化する14日後に2重施工してください。
施工の効果が感じられない原因と対処法
ピカピカレインを施工後数ヶ月経ったときに、「あれ、コーティングの効果を感じないぞ、、、」と感じることがあるかもしれませんが、その原因は、
- メンテナンス不足
- しっかり施工できていなかった
以上の2点が原因として考えられます。
メンテナンス不足
ピカピカレインは「3年間ノーワックス」ですが、「ノーメンテナンス」ではありません。ガラスコーティングの効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。メーカーもわかりにくい表現を使っているので勘違いしやすいですが、この点を誤解してピカピカレインを購入する方も多いようですので注意してください。

効果が感じられない原因がメンテナンス不足による場合は、しっかりとメンテナンスを行い、再度状態を確認してみましょう。
しっかり施工できていなかった
効果が感じられないもう一つの原因は「しっかり施工できていなかった」場合です。しっかり施工できない原因は、
- 施工環境の問題
- 施工方法の問題
この2つが考えられます。
施工環境の注意点は上記で述べた通りですが、施工方法は「ピカピカレインの施工方法と仕上がりを上質にする施工のコツ」こちらのページを確認しながらどこか問題点がなかったか、照らしあわせてみてください。
ただし、しっかり施工できていない場合は自分でリカバリーするのは非常に難易度が高いです。一度硬化したガラスコーティングを剥がす必要がありますが、DIYレベルでそれはできません。その場合は、ガラスコーティングの専門店に相談することをおすすめします。
このような失敗にならないためにも、公式の施工マニュアルはしっかりと読んで、あわせて当サイトを参考にしていただければと思います。