この記事では、ピカピカレインの施工方法と施工のコツ、そして、ピカピカレインを施工する際の注意点を解説していきます。
その前に、簡単にガラスコーティングを施工するに当たってのポイントをおさらいします。
ガラスコーティングの特徴を熟知している方は施工方法へジャンプ>>
ピカピカレインなどのガラスコーティングをDIY(自分)で行う場合に、主に3つの作業に分類されます。
- 下地処理
- コーティング施工(塗布)
- 施工後メンテナンス
この3つの工程で、実は一番重要な作業は「下地処理」です。コーティングの仕上がりは下地処理で9割が決まるとも言われているくらい重要な作業なので、ぜひ、しっかりと下地処理を行なっていただきたいと思います。
下地処理の作業工程とやり方は「ピカピカレインを施工する前に行う「下地処理」の全行程解説」こちらのページで動画付きで解説しているので、下地処理についてあまり知らなかった方は先にご覧ください。
さて、ピカピカレインの施工方法をご覧いただく前に、ピカピカレインプレミアムを施工した12年落ちのヴィッツをご覧ください。
ピカピカレインプレミアムを施工することで、このようにボディにツヤと輝きを与えることができて、さらに、滑水力で水を弾くことができます。ピカピカレインのキャッチフレーズは「雨の日も楽しくなる」ですが、そのキャッチフレーズにするのも納得の仕上がりになりました。
これから、事例でお見せしたヴィッツに施工した方法を元に、ピカピカレインプレミアムの施工方法と施工のコツを解説していきます。
目次
あの公式サイトのマニュアルのように、上手に施工できるのか?
公式サイトにもピカピカレインの施工方法が解説された動画が用意されていますが、正直な話、
あんなにきれいな場所で、あんなに上手に施工はできません!
やはり、一般的にDIYでガラスコーティングを施工する場合は、公式動画のような環境が整った場所ではなく、サンルーフの下で施工したり、場合によっては屋根もない空の下で施工したり、決して良い環境とは言えない場所で施工することもあると思います。
公式動画は施工環境が整っている
デモ車「ヴィッツ」の施工環境
今回施工したヴィッツは、下地処理は空の下で、コーティングの施工はガレージの中で施工しましたが、スケジュールの関係で、下地処理とコーティング剤施工の間に高速道路を走行するハメになったり、雨に打たれたりと、施工環境は良くありませんでした。
その点、この記事と動画をご覧の方の施工環境とかけ離れることもなく、ご自身の施工環境をイメージしながら解説をご覧いただけると思います。
外ならではの注意点や、DIYならではの注意点など、実際に施工してわかったことも盛り込みながら解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
ピカピカレインを施工する前に注意するべき3つのこと
ピカピカレインを施工する前に、以下の3つのことは注意してください。
- 施工後に雨が降らないか、天気を事前に確認する
- 液剤は一度に大量に使わず、少量ずつ塗布する(ムラ防止)
- 液剤の塗布後、時間を置かずにすぐに拭き取る
この3つのことを注意しておけば、施工を失敗する確率は格段に下がります。
①施工後に雨が降らないか、天気を事前に確認する
ピカピカレインは空気中の水分と化学反応を起こしてガラス皮膜を形成するコーティングなので、水に触れると硬化が促進されてしまいます。雨に濡れてしまうと、濡れた箇所だけ硬化が早まってしまい白くスジが残ってしまうことがあるようです。
また、ピカピカレインの表面が硬化するのは施工後12時間なので、この間は水には濡らさないようにしましょう。その後、皮膜が完全硬化するのは施工後2週間(14日間)です。完全硬化後は水に濡らしても構いません。
②液剤は一度に大量に使わず、少量ずつ塗布する(ムラ防止)
ピカピカレインの容量は1本25mlと非常に少ないので、1台施工するのに液剤が足りるか心配になる方も多いようです。
しかし、その心配は全く必要ありません。デモ車で施工したヴィッツは約10mlで施工が完了しました。このように半分以上残っています。

使用した液剤は約10ml〜12ml。半分以上残っています。
レビューを見ると、中には1台施工するのに1本では足りなかったという方もいるようですが、それは液剤を塗りすぎています。そのような方は一度にたくさんの液剤を塗布している可能性が高いので、少量ずつ塗布するようにしてください。
大量に液剤を塗布してしまうと、拭き取りきれない液剤が残ってしまい、ムラの原因になってしまいます。少量ずつの塗布はムラの防止にも繋がります。
③液剤の塗布後、時間を置かずにすぐに拭き取る
ピカピカレインの仕様では、液剤の塗布後はすぐに液剤を拭き取ることになっています。このマニュアル通りに拭き取りをせずに時間を置いてしまうと、施工ムラができてしまいます。
ポイントは、液剤の塗布後に時間を置かずに拭き取ることですので、時間が空いてしまうような塗布の仕方は良くないということです。液剤を塗布するときに広範囲に渡って塗布してしまうとどうしても初めに塗布した箇所は時間が経ってしまいます。
時間を置かずに施工するコツは「小さなブロックごとに液剤を塗布すること」です。(詳しくは後述の「ステップ1:施工箇所を決める」を確認してください)
ピカピカレインの施工方法と手順
- ステップ0下地処理
ピカピカレインの公式マニュアルでは下地処理は洗車だけになっているので、下地処理は洗車だけでも問題ありませんが、よりガラスコーティングの効果を引き出すためにはできる限りの下地処理を行うようにしましょう。
DIYの範囲で可能な下地処理の全手順は【ピカピカレインを施工する前に行う「下地処理」の全行程解説】こちらの記事を参考にしてください。
- ステップ1施工箇所を決める
- ステップ2スポンジに液剤をつける
全体的に4〜5滴つけましょう。
ピカピカレインに付属されているスポンジの柔らかい面に液剤を5〜6滴つけます。「そんなに少なくていいの?」と思うかもしれませんが、ガラスコーティングはこのくらい少量の液剤で十分皮膜を作ることができます。
- ステップ3ボディに液剤を塗布する
ボディに塗布する際は小さなブロックごとに施工しましょう。5滴ほどの少量の液剤でも画像のように液剤が塗られている感じがわかると思います。
1回目の施工のときは、キュッキュと音がするかもしれませんが、音がする程度でも液剤は十分足りてます。
塗られている箇所がツヤっとしています
- ステップ4拭き取り
液剤の塗布後は、時間を置かずにすぐにマイクロファイバークロスで拭き取りを行います。ここでしっかりと拭き取ることで、薄く均一な層を作ることができます。コツは、強くゴシゴシこするのではなく、やや力を加える程度で塗りすぎた液剤を拭き上げる感覚でやると良いです。
付属のマイクロファイバークロスで拭き取りましょう。
- ステップ51〜4の繰り返し
あとは、ここまでの作業をボディ全体に繰り返し行うだけです。
ボンネット、ドア一枚など、車のパーツごとに施工を進めて行きますが、各パーツが終わるごとに拭き残しがないか様々な角度から確認しながら進めていきましょう。懐中電灯やスマホの光など、光を当てながら確認すると、ムラを見つけやすくなります。
MEMO専門家からのアドバイス!
ガラスコーティングの施工は1回(1周)で終わらせようとせず、2回(2周)に渡って隙間なく施工するイメージで行いましょう。
厚塗りで1回で終わらせるのではなく、薄塗りで塗り残しの無いように2周に渡って施工
です。
2周するのは手間かもしれませんが、その分、失敗する確率も下がり安心して施工ができます。また、1周施工していれば2周目は液剤の伸びが良くなるので、使う液剤も1周目よりも少量で済みます。
ちなみに、この2周に渡る施工方法は、ピカピカレインが上級者向けに提案している「二度塗り」とは異なりますのでご注意ください。我々が紹介している2周施工は、塗り残しがないように施工するための方法です。
ピカピカレインプレミアム
ピカピカレインの中で、輝き・防汚力共にナンバーワンの商品です。施工性も良くて初心者でも手軽にガラスコーティングができるので、車を綺麗に保ちたい方や、車を綺麗にするのが趣味という方にオススメです。