これだけは知っておきたい!ピカピカレインの誤解とガラスコーティングの基礎知識

ピカピカレインは初心者でも簡単にガラスコーティングが施工できることが最大のメリットであり、人気の秘訣ですが、その反面、失敗事例や効果が出ないというレビューを目にすることもあります。

それらの失敗を一つひとつ紐解くと、実は、ガラスコーティングに対しての高い期待値からくる認識の乖離と誤解が原因ということもよくあります。期待値を異常に高めているメーカーのサイトにも原因があると思いますが、まずはガラスコーティングに関して基本的な知識を覚えていただきたいと思います。

「ノーワックス=ノーメンテナンス」ではない

ピカピカレインの特徴といえば「3年間ノーワックス」というキャッチコピーですが、ノーワックスと聞くと何もメンテナンスをしなくても良さそうに聞こえますが、ガラスコーティングを施工しているからといって決してメンテナンスをしなくて良いわけではありません

ピカピカレインの施工後は必ず定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。

汚れが「着かない」、ではなく「汚れが着きづらい」が正解

どんなに高性能で質の高いガラスコーティングでも汚れが一切着かないことはありません。コーティング皮膜によってボディ自体に汚れがつくことはなくなりますが、コーティング皮膜の上に汚れは着きます。つまり見た目では汚れは付着してしまいます。

しかし、ガラスコーティングを施工することで汚れが着きにくくなり、汚れが落としやすくなります。ここの言い回しやニュアンスによって誤解されがちですが、正しくは「着きにくい」「落としやすい」です。

「傷が付かない」、ではなく「傷が付きづらい」が正解

こちらも「付く、付かない論争」ですが、ガラスコーティングを施工していても傷が付かないことはありません。ガラスコーティングの硬度を測る際に研究所ベースでは鉛筆硬度で測定し、最高硬度は「9H」です。

9Hで0.1マイクロメートルのガラス皮膜をボディの上に乗せたとしても、飛び石の威力にはかないません。

理論的にはガラス皮膜の厚膜が厚いほど傷が付きづらくなります。しかし、市販品でコーティングに厚さを出すことはできません。ガラス皮膜の厚みを求めているのであれば、施工店が扱っているガラスコーティングで「セラミックプロ」や「ラストコーティング」など、熟練の職人しか扱えない高品質のガラスコーティングを施工することをおすすめします。

コーティングの仕上がりの決め手は「下地処理」

コーティング剤の質やスペックに関して各メーカーは品質の良さを競っていますが、コーティングの仕上がりの決め手は「下地処理」です。下地処理のレベルで仕上がりの9割が決まると言っても過言ではありません。

よく、ピカピカレインと専門店の違いがわからないという質問をいただきますが、決定的な違いは「施工者の熟練度」です。下地処理が丁寧であるほどコーティングの質が高くなることを覚えておきましょう。

ピカピカレインを施工する前に行う「下地処理」の全行程解説

ただし、ピカピカレインは初心者が行う下地処理とコーティングでも、十分の仕上がりにすることができます。少なくともガソリンスタンド併設店の5万円ほどするコーティングと同等か、それ以上の仕上がりにすることができます。

ピカピカレインの素晴らしいところは「素人でもプロのようなコーティングができる」ところにあるでしょう。